■■ ちっちゃくちっちゃく雑談 ■■
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今更感想!?タイタニック
まとまった休みが取れて休暇満喫中の私。
ふとブックオフに足を向け、タイタニックBDに目を留める。
いわゆるなんちゃらエディションとかで、未公開シーンだの解説などが
入っているタイプで、普通にノーマルの本編しか観たことのなかった私は
興味が惹かれて買ってしまった。

で、大変なことになってしまった(笑)。
何がって?
本編まるごと解説3種類と、本編、未公開シーンなど、寝食忘れて(食は忘れてない:笑)
見入ってしまったのよ。大変でしょ。
同じ映像を計4回も観た計算・・・一本3時間近くもあるというのに、一体私は
何をしてるのだろうか。

しかも、いつものパターンですよ。
色々知りたくなりネットを漁り、ひたすら他人の感想も読み耽り、
こうして自分の感想を載っける始末・・・・。
こう言ってはなんだけど、色んな方々の感想とさほど変わんないものになると思う。
色々読んだけど、どうしても似たり寄ったりの感想になっちゃうよね。
目のつけどころも大抵楽団の方達であったり、音楽の素晴らしさや、史実の残酷さで
あったり、ローズが自由奔放に生きて良かった!と、テーマがはっきりしている分、
当然のことながら観客達の感想は絞られる。

・・・てことは、今から語る私の感想も、目新しくも何ともないんだけど、
なんつーの、アウトプットすることが今の私の心情的に第一優先なので、ひとまず書く!!
(超有名作品で今更ネタバレを考慮する必要もないかと思うし、いつも通りネタバレ全開です。)


●史実に出来るだけ忠実なドキュメンタリー
●身分違いの古典的ラブストーリー
●当時の階級差別
●乗客・乗務員達の群像劇

てなとこが、大枠なのは皆さんご存知の通り。
最終的に『一番大事なことは何か』に繋がる仕立て。

きっとタイタニックを観たほぼ全員が、「階級なんてくそくらえ」
「人を押しのけて我先に助かろうとするなんて言語道断!」てな気持になると思う。
それは自然な気持で、正解なのは間違いない。
だから、楽団の方達の高潔さに胸を打たれるし、ジャックの我が身よりもローズを
優先する男らしさに震えるし、イズメイなんて卑怯者!てな感覚。
勿論それは私だってそう。

ただふと考える。
実際にその場に生きていたらどうなんだろうって。
戦争を取り扱った作品などに触れると、その登場人物の心理になって、いつも思うのが、
卑怯者でもいい、臆病者でもいい、生きて帰ってほしい、生きて帰りたいと思う。
戦争と海難事故とは同列に語ることは出来ないけれど、生死の境を彷徨うという点では同じで
果たして誰もがイズメイを非難出来るのかな、とは思った。
そりゃ、立場からしたら、責任者だし、絶対的にそれはないわ、て対応をしてる。
でも、もし私がイズメイの母だったら、それでもいい、と思うかも。
その後は死んだ方がマシだったくらい過酷な人生になるとしても。

だから、我が身の命を顧みず行動した方達は、本当に英雄だと思う。
だから、とてつもなく尊敬し、足元にひれ伏したくなる。
弱い、という一言では済ませてはいけないほどの愚かに生にしがみつくイズメイや私を
きっと、こういう英雄達は許してくれているのが分かるので、懺悔しかない。

なので、ボートが一艘しか戻らなかったことも、胸が掻き毟られそうなほどに
憤りを感じる一方で、貪欲に我が身だけをひたすら守りとおした人達を
責めることの出来ない私がいるんだなぁ。

結局のところ、登場人物達は、皆、最後には自分の心の命ずるままに正直に生きた。
自分の命よりも守りたい人がいる人は、その通りに。
自分の命よりも職務を全うしたい人は、その通りに。
自分の命よりもポリシーを貫きたい人は、その通りに。
もう生を諦めて、ただただ心の平穏を望んだ人は、その通りに。
そして、みっともないことをしてでも自分の生にしがみついた人は、その通りに。
ここでは階級なんて関係ない。皆、自分の心がどうあるかのみ。

真理に辿りつく、て感じ。
ここで『一番大事なことは何か』が見えてくる。
階級なんか関係なく、自分の心の命ずるままに正直に生き、死ぬまで心の平穏を得ること。

一般的に語られるこの映画の目指すところは、階級差別はくだらない、心に自由に生きる、
自分よりも他人を優先して清く正しく潔く行動する、ってことに他ならないのは分かる。
だから、私の辿り着いた答えは、そこからは少しズレている。
勿論、理想を言えば、高潔に死を迎えた英雄達のようになりたい。
でも、なれない人はなれない。それはそれまでの人生に依るものだろうけど、
無理してもなれない人に押し付けたところで、無理。
代償は必ずある。きっと心の平穏は死ぬまでない。
それでも尚、生にしがみつく人を、私は安易に批判出来ない何かがある。
嫌いだし、出来ればそうなりたくないけど、責められないから。

自分がその時その時でどう選択するのか。
そしてそれが自分の心の平穏に繋がるのか。

扉の上に乗って浮かんだローズ。救助が来たことを喜んだのも束の間、
ジャックの死を知った瞬間、生きる希望が潰えて自分もそのまま果てようとした。
絶望の哀しみのまま。
でもジャックの言葉を思い返し、生きることを諦めない。
ジャックは、ローズが生き延びることを心の平穏とし凍りついていった。
絶望の哀しみのままローズが死んでいくことは、イコールにならない。
そのジャックを否定することをしてはいけない。それがローズの心の平穏。

アンドリューが、スミス船長が、楽団員達が、老夫婦が、ベッドにまどろむ親子が、
覚悟を決め自分で心の命ずるままに選択をした者達は皆、最期は心の平穏を得て眠りについた。
勿論ほとんどの人達は生きたいのに生きられず、もがきながら凍りついていったわけだけど・・・。

上手く言葉には出来ないけれど、私の中では輪郭を成しているものです。


ちょっと方向転換。

レオ様、という呼び方は実は好きではないんだけど、字数が少なくて済むので敢えて(笑)。
私、タイタニックのジャック限定でレオ様ファンです(笑)。
序盤に、老婆ローズが絵を目にした時に、ジャックの瞳のカットがサッと
差し込まれますが、あの時点で初見はノックアウトでした♪
あの視線だけでメロメロ(笑)。
ジャックという人間は、ほんと完璧すぎ。何が大事かを分かってるから、
上流階級のやつらにも臆しない。しかも色々知識があるし、行動力あるし。

・・・・周りに言うと「それ作品台無し!」と怒られるのだけど、
ローズはボートから船に戻らない方が良かったんだよなぁ。
そうすれば、ジャックは二人で行動した時と同じように船尾の柵につかまって
沈没する寸前まで体温を維持させていたし、ジャック一人なら扉に乗って救助を待つことも
出来たわけで、そうしたら、ローズもジャックも生き残ってめでたしめでたしだったのに〜〜。
まぁ、そうするとあの「君はバカだ!」ちゅっちゅっ(はぁと)なシーンも無いわ、
あの感動的な凍りついた手を敢えて剥がして別離れる名シーンも無くなってしまい、
それどころか、映画そのものの冒頭シーンからして無くなって、成り立たなくなるわけだけど、
乙女な私としては、どうしても二人一緒に生きて幸せになってほしかったので、
そういう余計なことを考えてしまう。

でも今回はその乙女な私が大きく顔を出しているお陰で、ラストのカーテンコールも
受け入れることが出来た。本来、私はああいう漫画ちっくなノリは嫌悪感しか無い方なんだけど、
タイタニックに関してだけは、OK!OKよ〜〜(笑)。
本当はローズの寝室から海底のサビ付いたタイタニックのカットでラストがおそらく綺麗。
悲壮感で一杯になるけど、きっと本来は正解。
でも、それを覆してでも、私はあのラストで救われた!
確かに陳腐になると思う。それでもいい。自己満足を堪能出来た。
あの時計の前で振り返るジャックに様々な思いを重ねるよね。
タキシードではない、普段着のジャックが、今度は終わらないパーティへと
ローズを連れていってくれる。二人でずっとずっと黒ビールを飲み、ダンスを踊る。

老婆ローズが寝室で眠っているのか死んだのか、については、監督は観客の想像に委ねると
BDの解説で語っていましたが、その他の未公開シーンや解説での流れ星のくだりからすると
死んだと考えるのが間違いないでしょうね。本当は流れ星は三回流れるはずだった。
一回目はジャックとローズの会話で、流れ星が流れる時は誰かが死んだ時と話す。
おそらく二回目はジャックが死ぬ時、三回目はローズが死ぬ時に流れるはずだったんだろな。
ま、私は元々ローズはあのまま永眠したつもりで観ていましたが。
そうでないとタイタニックへ戻ってカーテンコールを受けるところが辻褄が合わない。
碧洋のハートをローズの化身として、タイタニックに碧洋のハートが戻ったイコール
あのカーテンコールとすることも出来るっちゃ出来るけど、ちょっと強引かな。

そもそもローズは何故碧洋のハートを持ち続けていたのか。
未公開シーンで少し触れてる箇所があったけど、あれはなくて正解だわ。
売ってしまおうかと思った、なんて聞きたくない。
なので、その未公開シーンを観て少しガッカリしたのだけど、元々の私の解釈は、
写真も何も残っていないジャックとの唯一の繋がりのようなものだから、
ずっと手元に置いておいたのだと思っている。
ジャックの手に実際に触れたシーンは一切無いので、少し弱いけど、他に何にも
ないんだもんね。あの絵が引き上げられるまでは。

まるで本当に現実だったのかと思うような出来事だったと思うの。
たった四日程しか一緒にいない。その中でも深く心を通わせた時間は限られている。
しかも凄まじい海難事故を経験して、ある意味現実味がなかったに違いない。
でも、確実にジャックは存在したのだと。その象徴が碧洋のハート。
そりゃ自分の生き方がまるで変わっていること全てが象徴と言えばそうなんだけど、 偶像化出来る実体として存在するもの、ていう意味ね。
そして、絵を見た時に、碧洋のハートを象徴とする必要は無くなった。
だから、タイタニックに返した。
・・・・と思っているんだけど、あの未公開シーン、あれはないわ〜〜〜(苦言)。
ま、映画の解釈は自由と心得ているので、私は私の解釈をこれからも大事にするけどね。

ちなみに、脇役で一番好きなのは、マードック。
賄賂を受け取ったり拳銃自殺をするとか、事実かどうか不明な描き方で
遺族にとっては不名誉と遺憾極まりないようだけど、私はそれが敢えて好き。
ジャックとローズがいちゃつくのを微笑ましくみている様子も好きだし、
それが要因!?で氷山を見逃してるけど、その後の迅速な対応(手遅れだけど)。
一等航海士として、船長不在の中判断力もあり、正直カッコ良かったと思う。
ボートを降ろす作業もこなし、イズメイが乗り込んだ時の複雑な心情、それでいて
そのまま進行するあたりなどなど、俳優さんの力量もあるけど、とても印象深い。
キャルから賄賂を受け取らされてしまうけど、当時の時代背景を考えると
そうせざるも得ない部分があるし、金に目が眩むのはある意味ほとんどの人間がそうだもの。
でも最後にはそんなもの意味がないとキャルに投げつける。秩序を守りたいが為に
はからずも乗客を撃ってしまい、その事実に耐えられない気持、ある意味高潔だった。
事故に翻弄されてしまった本来高潔な人、として私の目には映っていたし、
監督のそういう愛情を持って描かれていたと思うので、遺族に謝罪する必要は無いのではとも
思ったけど、一面の角度から見て不名誉と受け取る層にとっては、仕方ないのかな。


にしても、今回BDを買って久々に観かえして、やっぱり大好きな作品だと思った。
ひねくれ者なので、周囲が良いとあまり言うものに対して毛嫌いする性質なのだけど、
何年かに一度は観かえしたくなるのだから仕方ない。
きっとこの先も思い出したように観かえすのだろうと思う。
そしてその度に、心の平穏を抱いて息絶えたい、そう生きていかねば、と
改めて身を引き締めるというか、襟を正すというか、そんな感じ。

あ〜、もうほんと、オープニングからラストまで細かいところを語りたい!
観賞会をしたい!(笑)
映画の楽しみは、観ている時間そのものもだけど、その後の語りあいこそ楽しい。
語りあいたいと思える映画こそが、私にとっての名画。
同志よ、会えた時にはいざ語らん。
| 16:32 | 映画 | comments(0) | - |
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